「愛ってなに?」「幸せとは?」「生きる意味って?」
哲学カフェはある問いをもとに対話を通してともに考えることを楽しむイベントです。専門知識が必要な学問としての哲学討論ではありません。ここでは知識よりもよく聞き、よく考え、よく問いかけることが大切です。日常の言葉で、みんなで、ゆっくり、考えることを楽しみましょう。参加資格はありません。聞くだけの参加も大歓迎です。
ー 安心 ー
その日集まった様々な人たちが自分らしく意見を言えたり、考えたりすることができるためには哲学カフェが十分に安心できる場所でないといけません。「それは間違いだ」と頭ごなしに全否定されたり、「あなたは幼稚だ」などと人格否定されたら、もう発言しようとも思えないですし、恐くてありがちな一般論しか言えなくなります。哲学カフェではそれぞれの人が自由にのびのび考え、多様な対話ができるように安心できる場所作りを大切にしています。
ー なぜ? ー
哲学カフェは問いに対して何か一つの答えを出すための議論をする場所ではありません。
問いをもとにわかることからわからないことへ探求することを楽しみます。そのためには決まりきった正しいことを言って、はいお終いではなく、そう考えられるのはなぜだろう?どうしてあなたは(私は)そう思うの?となぜに注目することでより新しい気づきや思考に出会えると思います。
「安心」と「なぜ」を大切にするために哲学カフェではいくつかのきまりを作っています。
ー 安心のためのきまり ー
●人の話を最後まで聞く
他人の発言を途中でさえぎったりせず、質問や意見が浮かんでもまずは最後まで聞きましょう。
●意見や人格を評価しない
他の人に異論や質問をすること自体は問題ないですが、「くだらない」「幼稚だ」などと考えや人格を口撃することは絶対許しません。
●決めつけて話さない
物事を決めつけて話すと多様な思考がさまたげられますし、多様な意見を言うこともはばかられます。「◯◯は絶対こうなんだ!」ではなく自分の考え方を理由と一緒に共有できたらいいですね。
ー 大切にしてほしいこと ー
●こんなこと聞くと笑われるかなという疑問
当たり前を疑う問いこそ良い問いだったりします。恥ずかしがらなくて大丈夫。
●言いよどむ言葉
上手く格好よく話せなくても大丈夫です。考えながら話そうとするとどうしてもつっかえたり、言いよどんでしまいます。ゆっくり言葉にしてください。
●「なぜ」に注目する
なぜそう考えるかに注目して、できるだけ質問してみましょう。
●答えたくない質問には答えない
答えたくないときは答えなくていいですし、話したくないときは話さなくても大丈夫。
1. 自己紹介
自己紹介では「今日呼んでもらいたい名前」と「対話の中で一番大切だと思うルール」の二つを紹介してもらいます。それ以外の職業や所属などは対等な立場で対話ができるようにあえて隠してもらいます。
2. 見解発表(前)
・現時点でのテーマについての考え、疑問、イメージなどを簡単に用紙に書いてもらいます。
・特に何も浮かばない場合は白紙でも結構です。
3. 対話スタート
・発言するときは挙手してからお願いします。
・決まりを守って楽しく対話しましょう。
4. 見解発表(後)
・対話の終わった後にも最初と同じように紙にその時点での考えを書いてもらいます。
・対話をする前と後で自分の考えが「どう変わったか」注目してみてください。
懇親会
哲学カフェが終わったら希望者で最寄りのカフェ(ウォーターサイト・オットー)に行って懇親会をしています。話し足りない方や交流したい方は是非いらしてください。参加費は各自の飲食代を個別に会計してください。
Q1. どんな人が参加するの?
回によってまちまちですが様々な方が参加しています。男性も女性も、年齢は下は高校生の方もいらっしゃれば、上は60歳以上の方も参加されます。哲学が好きな人や人とじっくり話す機会がほしい人、ただなんとなく面白そうだからなどなど。また毎回3分の1くらいは初参加の方です。特定の固定メンバーで活動しているサークルなどでもありません。